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日本各地に祀られている神様のご紹介。
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ミズハノメ神は、タカオカミ神とともに日本の代表的な水の神である。
神話には治水の神として登場するが、民間信仰では井戸・水道の神としての性格が中心になって、日常のなかで広く信仰されている。
水の神というと民俗信仰の世界では龍や蛇の姿をとるが、その一方では清らかなイメージの女性神という印象も強い。
それを象徴するのがこのミズハノメ神で人間の前に現れるときには、うるわしい乙女の姿としていると考えられている。
そもそも水は、人間の生命の源である。
水のもつパワーは、農業、漁業、工業、交通、あるいは健康、レジャーなど、人間の生活のあらゆる場面で発揮されている。
とくに、ミズハノメ神の場合は、安産の神でもあるとともに農耕との関係が深い。
その理由は、この神が大地母神であるイザナミ命の尿から生まれたことにある。

イザナミ命の尿から化生。
日本神話では、代表的な水の女神は、その誕生から火と密接に関係している。
『古事記』には、前項で紹介したタカオカミ神が火の神カグツチの血から生まれたとされているが、このミズハノメ神の場合は、イザナミ命が火の神カグツチを生むときに陰部を焼かれ、病み苦しんでいるときに漏らした尿から生まれた女神とされている。
神の名の「ミズハ」には、「水つ走」「水が這う」という意味があり、おそらく蛇のように身をくねらせて流れる下る川からイメージされたものだろう。
あるいは「水つ早」と解して、水の湧き出るもと(泉、井戸)という意味も考えられている。
火は、古くから食物生産にかかわる一種の産霊(むすび)としての性格をもっていたことが、神話でミズハノメ神とともに食物神が生まれることからもうかがえる。
さらに、糞尿は昔から大切な有機肥料であった。
そこから大地母神であるイザナミ命の尿から生まれたこの女神は、肥料の神、有機農法の神とも考えられるわけである。
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